納屋町商店街の南詰のほど近くにある「ギフト&陶器 しばた」さん。朝9時半頃に納屋町商店街を歩くと、このお店の前が特にきれいに掃除されていることに目が留まります。しばたさんの創業は1835年でここ納屋町商店街でも一番古いお店です。元々は清水焼の卸しをしていましたが、戦後、引越しに合わせて小売業を始めました。お店には、清水焼や有田焼の陶器から、洋風のお皿やコーヒーカップ、昆布、洗剤など店内ところ狭しと並んでいます。

「贈り物という日本の大切な文化を伝える場所」

日本人は物を贈りあうことで、人間関係を円滑にしていたんです。

日本人の文化の一つに「物を贈りあう文化」があります。友人の家に行く時、引越しをした時、出産した時、結婚したとき、病気が治った時、親戚の家に伺う時、あらゆる時に日本人は物を贈りあっています。これは物を添えることで会話が弾んだり、やりとりが生まれやすくして人間関係を円滑にしていくためのものなんです。引っ越してきた時にはタオルを贈るとか、出世した時には出世魚(稚魚から成魚までの成長段階において異なる名称を持つ魚)だから鰹節(カツオの肉を加熱してから乾燥させた日本の保存食品)を贈るなど、その時々に相手のことを考え、を選んでいたんです。

贈り物の「しきたり」

贈り物を渡すときには、喜んでもらう物を選ぶのが一番いい方法なのですが、選んではいけない物もあります。例えば、結婚のお祝いに洗剤を贈るのは『泡になる、流れる』を連想させるから適しません。昔から守られてきたそのような考え方のことを「しきたり」といいます。
最近はインターネットやスーパーでも気軽に贈答品を買えるので、それは便利な反面、昔の人が大切にしてきた「しきたり」や細やかな心配りが忘れられがちです。店主さんは誰に渡すのか、どういった理由で渡すのかを相談すればベストな物を一緒に選んでくれます。
ギフトの専門店にはコップやお酒、お皿、時計などなど種類も豊富に揃っています。お帰りの際、贈り物してみてはいかがでしょうか。